3月25日更新!イズナー倒し8強の裏側、錦織圭大勝利!
2016年3月に行われた試合、皆さんは錦織選手の歴史においても大きな価値のある世紀の一戦をご存知ですか?
2016年マスターズ初戦、インディアンウェルズBNBパリバオープンオープンでの一桁シード対決、ジョン・イズナーとの死闘を!!!!
試合に敗れたイズナー選手は泣いていたようにも見えました。
イズナー選手がかわいそう…
そう思っても、勝ち負けついてしまうのがテニスというスポーツです。
それだけこの試合への意気込みは強く、本気で勝ちたかったということでしょう。
スコアは錦織選手から見て、1-6、7-6、7-6でした…
それにしても本当にぎりぎりの勝負ですね…
なんというタフマッチ!!!
イズナーは序盤から、去年のマイアミオープンを彷彿とさせるようなリアル進撃の巨人テニスで錦織選手を丸呑みにしようとしました!
1セット目👉奇行種ジョン・イズナー(イズナーの身長は2メートル8センチ)に見つかり飲み込まれる。
ラケットと腕の長さを合わせれば3メートルを超えるという打点から、200キロを軽く超えるすさまじい角度のサーブが打ち下ろされます!!!
2セット目👉巨人、イズナーに飲み込まれた…
ように見えたが、なんとか脱出し、逆に反撃に転じる!!
イズナーのサービスゲームはまず破れないため、錦織選手は自分のサービスゲームを絶対キープし続けなければならない…
そんな状況の中、錦織選手はものすごい集中力で兵長クラスの動きの早さを発揮し、ラリーを完全に支配する!!!
イズナーのサービスゲームよりもさらにクオリティのプレーを見せ続け、イズナーにプレッシャーがかかる。
タイブレークになると、サービスキープの応酬の中でのラリーの支配率の差がスコアに現れ、
錦織選手はセットをとりかえした!
3セット目👉
第2セットと同じような展開だが、さらに錦織兵長のプレーの切れ味が増し、巨人イズナーの足を止める
やはりタイブレークに入り、錦織圭のスーパーリターン2回からのラリーで勝負が決した
勝利した錦織選手はこの派手なガッツポーズ!!
試合終了と同時にこの試合の重さを象徴するような大きな声で吠えました!!
やはりタイブレークに入ってからの今の錦織選手はものすごく強い!!!
この勝負強さが復活するのを私は長い間待ち続けていました!!!
感無量です…
皆さん、2014年、日本の歴史に残った全米オープンのミロシュ・ラオニッチ戦、スタン・ワウリンカ戦を思い出してください。
NHKなどでも大きくとりあげられ、テニス界の注目度が全く変わった2週間でしたよね!!!
どちらの試合も、上位選手相手に序盤は押し込まれ、1セット目を失っています。
さらに、大接戦で、勝ったとはいえ試合全体での差はほとんどないように見えたかもしれません…
違うんです。
差が大ありなんです。
テニスは最終的に、どんな試合内容であれ勝つことが本当に重要で、重要なポイントを抑えられるか、終盤で質を上げられるかが勝敗を分けます。
このイズナー戦のように、ギリギリの試合を勝っていくことが重要で大きな自信に繋がります!
錦織選手は最終セットの勝率が歴代最強と言われていますが、これはテニスプレイヤーとしての絶対的な素質を示します。
テニスは、トータルポインツウォン(最終的にとったポイントの総合計)が相手の方が多くても、試合に勝つことすらあります。
どんな試合内容であれ、勝ち続けることが重要なのです!
2015年後半の錦織選手であれば、イズナー戦の前のジョンソン戦も合わせた4回のタイブレーク全てをとることは厳しかったでしょう。
なんせ、ジョンソン戦の一回目のタイブレークは2-6からの7-6ですからね!!!
この錦織選手の勝負強さの復活には、デビスカップが絡んでいます。
アンディーマレーに対して見せたあのテニスで、錦織選手の勝負強さが戻ってきました!!!
そして、どうしてもお伝えしたいことがあります。
今回のイズナー戦、錦織選手が勝つのはとてもとても厳しい環境でした。
イズナーはアメリカ人で、地元の選手です!
しかも、アメリカの現在ナンバーワンです!!
さすがの錦織選手といえど、イズナーの方が圧倒的に応援が多いです。
また、錦織選手の拠点のフロリダ州は、インディアンウェルズとは反対側なんです。
気候も全く違って、毎年普段の練習環境とのギャップに苦しんでいました。
さらに、使用球の感触が合わないとも錦織選手は公言しています。
錦織選手はフィーリングをものすごく重視する選手なので、これは痛手です…
またまた、BNBパリバオープンの会場は高地に位置しているため、ボールがよく飛び、超攻撃型テニスが有利となります。
ビックサーバーなど、1本でポイントを終わらせにいく選手には聖地です。
もうここまで見ただけで全てがイズナーのために整えられた舞台のように見えます…
しかし、あと1つ決定的なことがあるんです!
コートのグリップ性が強く、地面に着くとボールが減速し高く弾むのです!!!
錦織選手のテンポの良いテニスの良さを打ち消してしまう癖のあるコートです(つД`)
対して第9シードのイズナーは、地面にボールをつけずとも、2メートル8センチの長身からのサーブで多くのポイントが終わります…
もう勝てないですよこんなの……
なんで神さまはこんなに不公平な勝負を用意したんだ………
この世に神はいないのか…………
…………
がしかし、錦織選手は勝ちました!!!!
苦手としていた大会で、地元勢のトップ選手を2人蹴散らして勝ちました!!!
この凄さを、感じて欲しいです
次のマイアミオープンも期待しましょう!!
ここからはマイアミオープンの情報です!!!
フロリダ州で開催のマイアミオープン、2016年3月27日、錦織圭選手の登場です!!!
これが錦織選手のドローです!
順当にいくと、
1回戦、シードなので不戦勝
2回戦、ルーカス・ロソル
3回戦、アレクサンドル・ドルゴポロフ
4回戦、ジョー・ウィルフリード・ツォンガ
準々決勝、アンディ・マレー
準決勝、スタニスラス・ワウリンカ
決勝、ノバク・ジョコビッチ
となります…
なんてタフなトーナメント…
レベルが高く、こんなの優勝出来るのか…
と感じる方も多いと思います
皆さん、よく聞いてください
錦織選手のマイアミでのプレーなら、優勝出来る可能性が十分にあります
フロリダ州マイアミは、錦織選手の練習拠点です!!
さらに、コートが早く、錦織選手の最高のプレーを引き出します
過去にはロジャー・フェデラーを破り準決勝まで進んでいます!!
あの、2014年全米での、ラオニッチ、ワウリンカ、王者ジョコビッチを破ったテニスを必ず見られます!!!
あの興奮を、もう一度
最後まで読んで頂きありがとうございました!