錦織圭選手のプレーの特徴
多くのプロテニスプレイヤーが、「ツアーで最も速い選手」と錦織選手をたたえます。
その速さとは、動きの速さのことをおそらく指しているでしょう。
錦織選手のフットワークの異常なまでの速さは、もちろん瞬発力、運動能力が飛び抜けていることも要因です。
そして、それらの能力以外にも、読みの速さという絶対的な武器があります!
テニスファンの方なら、生きる伝説、ロジャー・フェデラーはもちろんご存知ですよね。
フェデラーのプレーは、その、絶対的な読みの速さによって支えられています。
簡単に言うと、相手の打つコースを予測して、相手が打つ前に、その方向に動き始めているんです!
予知能力者かっ!というような、とても正確でかつ早い読みをします。
実は、全てのプレイヤーは、相手の打つ方向を読むことで、フットワークの一歩目を動かします。
相手が打ったあとに動いていては、100キロを超える速度で飛んでくるボールに対応はできません。
ただ、ロジャー・フェデラーと、錦織選手は、読みの速さが群を抜いているんです!
よく錦織選手のスーパープレーをハイライトでやりますが、必ずと言っていいほど、絶体絶命の場面からの、前に出てきている相手を抜くパッシングショットが含まれています。
このパッシングショットは、相手のショットのコースを読みきっているからこそ打てるショットです。
この読みの速さが、錦織選手のフットワークを支える1つの要因となっています!
2、コースを読ませない!
錦織選手は相手のショットのコースを読むのが早いということを書きました。
ですが、錦織選手は、相手にはショットのコースを読ませません!
ショットのコースを読む時は、相手がボールを打つまでの動作を見て判断します。
体が開いていたり、肩の入りが浅かったり、止まらずに動いていると、コースを簡単に相手に読まれます。
しかし、錦織選手は自分がショットのコースを読むのが早いので、その分ボールを打つまでに時間を作り出すことが出来ます!
そして何と言っても、錦織選手はボールを打つ直前に、必ず一度止まるんです。
動作が一度停止すると、そこからの動き出しによってはどの方向にもボールが打てます!
さらに、打つタイミングを早める、遅めること、フォームを使い分けることで、左右どちらにでもボールを飛ばすことが可能です!
一度止まって、ためをつくる動きは、相手にどちらにくるか迷わせる効果があるのです。
その他も多くのトップレベルの技術を持っていますが、この目に見えづらい「読み」の部分での戦いを制すことが多いので、錦織選手は試合を有利に進めています。
最後まで読んで頂きありがとうございました!