世界の頂点まで、あと2つ! 歴史的死闘、制す
何度モンフィスのマッチポイントをしのいだでしょうか…
2016年4月1日、マスターズ1000シリーズマイアミオープン、準準決勝、錦織圭 対 ガエル・モンフィスの試合です。
試合が終わった瞬間、観客はほとんどがスタンディングオーベーションでした。
今日の試合も、錦織選手はとてもいいプレーをしていました。
昨日までと変わらず調子は良かったです。
なのに、です。
この絶対的な強さを見せている錦織選手に対して、モンフィスのあのプレーはなんでしょうか…
今日の試合、最強の運動神経と潜在能力を持つと言われているモンフィスが、120%の力を出せていました!
錦織選手のコート深くに突き刺さる強打に対して、人間離れしたフットワークで追いつき、狙い球を絞って確実にカウンターでエースをとってきました…
モンフィスの、ジョコビッチのようなバックハンドのカウンターエースを何度今日見たことでしょう…!
ファイナルセット、錦織選手から見てゲームカウント4-2となった場面で、モンフィスは暑さと疲労で、フィジカルの限界が近いように見えました。
しかし、驚異的なファイティングスピリットでブレイクバックし、その後はゾーン状態に入り、錦織選手を何度も脅かしました!!
それでも、錦織選手は勝ちました。
ゾーンに入り、無敵状態のモンフィスを止めた光景を初めて見ました…
モンフィスは世界ランク最高7位の実力者で、過去にはフェデラーに対して5セットマッチでストレート勝ちするなど、爆発力トップと言っても過言ではない選手です!
その最高の状態のモンフィスを、錦織圭選手は倒したのです!!
錦織選手が最高の質のストロークの強打をし続けても、モンフィスはほとんど返してきました。
そしてリスクの高いショットをラインを狙って打ち続ける錦織選手はミスが増えます…
サーブは、錦織選手はファーストサーブの確率が悪く、ダブルフォルトが多めでした。
一方のモンフィスは、ファーストサーブが止まりません。
形勢は絶望的…
その中で、錦織選手はネットプレーという選択をしました。
勇猛果敢に30回近いネットプレーを試み、高い成功率を誇りました!
相手のマッチポイントなど重要なポイントでその切れ味はさらに増しました!!
ここが、この試合の勝敗を分けました。
歴史的死闘での大勝利!!!
これにより、昨年を超える世界4強に残りました!
錦織選手の準決勝は、4月2日土曜日、日本時間の午前8時に開始されます!
対戦相手はラオニッチ 対 キリオスの勝者で、どちらも錦織選手よりも若い、危険な相手です。
世界の頂点まであと2つ。
皆さん、錦織選手を全力で応援しましょう!
最後まで読んで頂きありがとうございました!